
バンコクからこんにちは!
先日、子ども達がお世話になった学校の先生がお亡くなりになり、葬儀に行ってきました。
こちらで12年暮らしていて、とても身近な存在の人の「死」は、初めての経験です。
「そこで感じた事」と「タイの葬儀」について書きたいと思います。
タイの葬儀
3日、5日、7日間..と奇数日で行われ、故人の社会的地位や裕福度などによって決まります。
ちなみに今回は、5日間ありました。
この5日間は、毎晩僧侶がお経をあげます。
故人との関係性にもよりますが、式が行われている期間のどのタイミングに行っても構いません。
そして5日間のお通夜の翌日、告別式と火葬式がありました。
Wat Hua Lamphong
葬儀と火葬は同じお寺で行われる場合が多いです。
今回は、MRTサムヤーンからすぐの、ワット・フアラムポーンと言うお寺でありました。
エスカレーターを上るとすぐありました。
中はとても広いので、迷子になりそうでした。
葬儀によってセクションが分かれているので、その場所へ向かいます。
この場所は、火葬が行われた場所です。
陽が沈みかけのブルーオレンジの空に、お寺の姿が綺麗です。
まだ先生が亡くなった事が信じられず、またここで涙が溢れ出しました。
亡くなったと聞いた翌日には、ご遺体はお寺に移動し、その日から5日間お通夜が行われました。
日本とは違い5日間も行われるので、遠方にいる人などが駆け付けられるのは良いなと思いました。
僧侶がお経をあげ、故人の冥福をお祈りします。
18時半から約1時間の予定でしたが、30分くらい遅れて始まりました。
服装
黒っぽい服装であれば問題ありません。
日本の様に、喪服もありません。
お寺なので、ショートパンツやミニ丈の肌を露出する服装は避けた方が良いです。
真っ黒でなくても、柄が多少あっても、黒っぽい色で派手でなければ大丈夫です。
「大人は、できるだけ襟付きの黒い服が良い」と聞いたんですが、普通にTシャツの人もいたし、ジーンズの人もいました。
私は、黒の襟付きシャツと濃紺のパンツで行きました。
子どもは制服が正装なので、制服でOKです。
制服が黒っぽくなくて気になる場合は、黒いリボンを左胸か左腕に付けます。
急だったので用意できず、家にあったチョーカーを切って、糸で縫ってリボンにしました。
あとは、裏に安全ピンで留めるだけです。
お香典
故人との関係性にもよると思いますが、200B~1000Bくらいが相場です。
日本の様に「香典袋」はありません。
お金を白い封筒に入れ名前を書き、葬儀に参列した時に受付に渡します。
タイでは、お香典返しはありません。
火葬式
5日間のお通夜が終わり、6日目に同じお寺で告別式と火葬がありました。
火葬に参列したのは初めてでした。
ご遺体の入った棺を、カートのような乗り物に乗せ、僧侶の方々が紐で引っ張り、火葬場の周りを3周します。
参列した私たちは、その後ろを付いて歩きます。
そして、僧侶がお経をあげます。
最後のお別れは、火葬場に火が付けられたあと、少し開いた扉から棺の傍にお花を置きます。
この儀式も日本では経験する事がないので、とても驚きました。
下から燃え上がる炎、何とも言えない気持ちになりました。
散骨
どこかの川で散骨されたそうです。
日本とは違い、タイでは多くの人が「墓」を持ちません。
身体は無くなってしまっても「心」は生まれ変わる。
やすらかに暮らせるように、自然へ還すという考えで行われています。
まとめ
・お寺で葬儀も火葬も行われる。
・参列時の服装は、ショートパンツやミニ丈を避ければ、黒っぽい服装でOK。
・男性は、襟付きシャツが望ましい。
・子どもは、制服でも大丈夫。黒っぽくない色で気になる場合は、黒いリボンなどを左胸か左腕に付けると良い。
・「香典袋」はなく、白い封筒にお金を入れて、名前を書きます。(200B~1000B)
日本の様に喪服はなく、香典袋もなくて、「これで良いのかな、、」と行く前には少し不安になりました。
祭壇前では、みんな笑顔で写真をパシャパシャ撮ります。
日本の葬儀ではなかなか見ない光景なので、最初は少し戸惑いました。
そして、亡くなられた先生の娘さんが、教え子だった子たちに笑顔でハグをして回っていた姿が、とても目に焼き付いています。
こうゆうのを見ると、「海外で子育てしてて良かったなー」と思える瞬間です。
日本の様に格式張る葬儀じゃなく、みんなが下を向いて悲しんでいる雰囲気でもなく、心温まる葬儀でした。